限りある永遠


一体代表は何を考えているのかしら・・。

そう思うのは何も絵里一人ではなかった。

クラブに所属する限り、いや大阪に住んでいる限り誰もがそう口にせざるをえなかった。

決してスター揃いとは言えない大阪デス。
それでもカップを手中に収めることが出来たのは並々ならぬ結束力の賜物であり、結成から15年彼らが生きてきた証でも有った。その強さはまさに後世まで伝えられる、永遠の輝きとも思えた。

しかし、肌寒い朝。

何時もなら勇ましい掛け声が聞こえてくるはずの練習場は静まり返り、真っ白に染められた芝には彼の姿は映らない。しんしんと降る雪は、練習場の・・ 大阪の街を静けさに包む。当たり前だった毎年・・ 私は幸せだったのね・・ 。誰もが小田選手の・・ 田ノ上選手の・・ 嫌、彼らの。
代表、今期は契約を更新する選手が20人います。
→契約更改を終了する。

一流の・・ ああ、油野さんが言ってたわね。所詮二流選手じゃ世界は掴めないんだわw さっきあの名スカウトギールさんが来てたわね。一体どんなスターチームができるのかしら?楽しみだわっ!!

toruru… (カノウスタッフサービスです)
(日比野ですね、わかりました)gacha・・

は?何、今の!?

次の日やって来たのは新しい秘書だった。
私も二流秘書なのかよ・・・・

数年後、何のことはなく大阪の街は活気付いてい。
VictoryCup優勝パレードだった。誰もが数年前の静けさ等忘れていた。

彼以外は・・

窓際からパレードを見つめる代表の目に一筋の煌きが走った。うれしいさ・・ 社の為には勝たねばならん。

しかし、私は小田君と・・ 田ノ上君とこの日を迎えたかった。
流れるのは涙。しかし嬉し泣きではなかった。ぽっかり空いてしまったわしの心。あの日のままとまったままの時計、本意ではないチーム改革。
せつないわしの心を癒してくれるのは、日比野君だけぢゃ(・∀・)ノ L.O.V.E!